赤い火は要注意!ガスコンロの不完全燃焼の原因と正しい対処法

「ガスコンロの火が赤い…これって大丈夫?」
「いつもの青い炎じゃなくて、今日はなんだか赤い火が混じる…」
そんな違和感、見逃していませんか?
本来、ガスコンロの炎は美しい青色で安定しています。これは、ガスが空気(酸素)と適切に混ざり、完全燃焼している状態だからです。しかし、何らかの原因で燃焼状態が崩れると、炎の色が赤っぽくなってしまいます。
ガスコンロの赤い火は、実は「不完全燃焼」のサインかもしれません。不完全燃焼は、一酸化炭素中毒の危険があるだけでなく、ガス機器の故障や火災の原因にもなる可能性があります。
この記事では、赤い火の原因と対処法をご紹介します。
原因その1:換気をしていないための酸素不足
たとえば、調理中に換気をしていない場合、部屋の中の酸素が不足しやすくなります。酸素が不十分な状態では、ガスはうまく燃えずに不完全燃焼となり、赤い火が現れることがあります。特に冬場や梅雨など、窓を閉めがちな環境では注意が必要です。
赤い火に気がついたら、まずはガスコンロの火を消してください。次に換気扇を回し、できれば窓を少し開けて空気の通り道を確保してください。換気後に、青い火が出ていれば酸素不足による不完全燃焼が解消しています。
原因その2:ガスコンロの汚れやつまり
ガスコンロのバーナーキャップの汚れや詰まりも炎の色に影響します。五徳(ごとく)の中心にある炎が出る部分をバーナーキャップといいます。長年使っているコンロでは、油汚れやホコリが内部にたまってしまい、空気の通り道をふさいでしまうことがあります。バーナーキャップの穴が詰まると、ガスと空気の混合バランスが崩れ、不完全燃焼をおこしてしまい炎が赤くなりやすくなります。
この場合は、バーナーキャップの清掃を行いましょう。コンロが冷えてからバーナーキャップを丁寧に外し、柔らかいブラシなどで水洗いをして汚れを落としてください。その後、よく乾いてからガスコンロに戻してください。
定期的なメンテナンスは、火力の安定だけでなく、機器自体の寿命を延ばすことにもつながります。
原因その3:加湿器の影響
さらに意外なところでは、加湿器の影響もあります。特に超音波式加湿器を使っている家庭では、水道水に含まれるカルシウムやミネラルが空気中に広がり、それが炎に影響を与えて赤くなってしまうことがあります。この場合、不完全燃焼により火が赤くなるわけではないので、一酸化炭素中毒の心配はありません。
加湿器を、ガスコンロから離れた場所に設置するか、調理中の加湿器の使用を避けてください。
原因その4:ガスコンロとガスの種類の不一致
もう一つ見落としがちな原因が、ガスコンロとガスの種類の不一致です。ガスコンロには「都市ガス用」と「プロパンガス(LPガス)用」があり、それぞれ専用の仕様になっています。たとえば、プロパンガスを契約しているご家庭で都市ガス用のガスコンロを使ってしまうと、ガス圧や燃焼の仕組みが合わずに不完全燃焼を引き起こすことがあるのです。ガス器具を購入時や引っ越しの際には、必ずガスの種類を確認して、ご契約しているガスに合ったガスコンロを選んでください。器具に貼られているラベルや説明書には、「都市ガス用」「プロパンガス(LPガス)用」などの表記があります。もしガスの種類が合っていないことに気づいたら、すぐにガス会社や販売店に相談しましょう。
まとめ|炎の色は、暮らしの安全を映すサイン
ガスコンロの赤い火は、単なる色の違いではなく、「今、ガスがうまく燃えていませんよ」という小さな警告です。
換気や掃除、そして機器の適正使用を心がけることで、不完全燃焼は防ぐことができます。
もし原因が分からない、対処しても改善しないと感じたら、迷わずご契約のガス会社に相談してください。
日々の安心と安全は、ちょっとした気づきから始まります。
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