知れば納得、怖くない!プロパンガス(LPガス)の安全性について
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プロパンガス(LPガス)は日本国内でも幅広く利用されており、持ち運びが容易、環境にやさしい、災害時に強いといった特徴を持つエネルギーです。災害時の復旧の早さは都市ガスと比較しても圧倒的で、災害対策として学校や病院などの公共施設に加え、一般家庭での導入も増えています。
プロパンガス(LPガス)はガスボンベに充填され、各家庭に個別配送されます。ガスボンベは大きくてずっしりと重く見えるため、「何かの拍子で倒れたり爆発してしまわないか心配…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、設置には法律で定められた取り決めを厳守する必要があり、資格を持ったプロが行なうことになっています。正しく使用し、定期点検を行なっていれば事故の心配はほとんどありません。今回はプロパンガス(LPガス)の性質やガスコンロの安全機能、設置時の対策について解説します。
プロパンガス(LPガス)の性質
本来プロパンガス(LPガス)は無色無臭です。しかし無臭では万が一のガス漏れや事故に気づきにくいため、着臭剤を使用して臭いをつけるように法律で義務付けられています。ガスの着火時に着臭剤特有の玉ねぎが腐ったような臭いが強く発生するときがありますが、これはガスの残量の低下により容器下部に溜まった着臭剤の濃度が高くなるために発生するもので、安全上は特に問題ありません。
プロパンガス(LPガス)は出荷段階において、硫黄分や残渣分などの不純物濃度が規定値以下になるよう、厳密に品質管理されています。また、化石エネルギー(石油、石炭、天然ガス、プロパンガス)の中でもプロパンガス(LPガス)は天然ガスとともにCO2の排出量が少なくススや灰分を出しません。さらに、環境に悪影響を与える硫黄酸化物、窒素酸化物、浮遊性粒子状物質をほとんど発生させないため地球環境に優しく、屋内でも安心して利用できます。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い、ガス機器購入時の注意点
都市ガスの成分としてメタン(燃える気体)を主な成分に持つ天然ガス、海外から輸入する液化天然ガス(LNG)が大半を占めるのに対し、プロパンガス(LPガス)はプロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガス(LPG)が大半を占めます。
プロパンガス(LPガス)はマイナス42℃まで冷却すると液体へ変化し体積が250分の1と小さくなり、空気よりも重いのが特徴です。都市ガスのメイン原料である液化天然ガス(LNG)はマイナス162℃まで冷却しないと液体にならないのに比べ、プロパンガス(LPガス)は液化のしやすさからボンベにも詰めやすく、詰める工程でも簡単に漏れることはないので安全です。また、プロパンガス(LPガス)は同じ体積で都市ガスの2倍以上の熱を生み出します。「プロパンガス(LPガス)は火力が強い」と言われるのはこの理由からです。この熱量の高さにより、電気のIHよりも省エネで経済的というメリットがあります。
なお、ガスコンロなどのガス機器には都市ガス用とプロパンガス(LPガス)用があるのをご存知ですか?
ガスの種類を確認せずに間違った器具を使うと、不完全燃焼による一酸化炭素中毒を引き起こしたり、思わぬ大きな炎が発生したりなど重大な事故につながる恐れも…。ガス機器を新たに購入する際には自宅のガスの種類だけではなく、ガス機器がどちらのガスに対応しているのかをしっかりと確認するようにしましょう。
Siセンサー機能の搭載義務化で、ガスコンロがより安全に!
2008年10月以降家庭用のガスコンロは法制化され、全口に「Siセンサー」の搭載が義務付けられた「Siセンサーコンロ」以外は販売禁止となりました。Siセンサーには3つの安全機能(調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、コンロ・グリル消し忘れ消火機能)が付いているため、昔のガスコンロに比べ現在のコンロは格段に安全性が向上しました。
▼調理油過熱防止装置
鍋底の温度が約250℃になると自動的に弱火に切り替わったり、消火する機能です。油が自然発火する温度は約370℃ですので、調理中の油からの発火を未然に防ぐことができます。
▼立ち消え安全装置
吹きこぼれや風などで火が消えてしまった際に、自動でガスを止める機能です。「火が消えたのにガスは出たまま」という危険な状況を未然に防いでくれます。
▼コンロ・消し忘れ消火機能
コンロやグリルの加熱時間が一定時間を超過した際に、自動的に消火する機能です。うっかりの消し忘れによる火災や鍋の空焚き、煮込み料理の焦げ付きを防止する効果があります。
「プロパンガス(LPガス)は火力が強いし、火の消し忘れや火事が心配…」という方も多いかもしれませんが、現在は厳しい基準をクリアしたガスコンロだけが市場に流通しているので安心して利用できます。
ガスボンベの設置は資格を持ったプロが行なうので安心◎
「自宅にガスボンベを設置するのは不安…」「屋外にガスボンベを置きっぱなしにしていて大丈夫なの?」と思われる方もご安心ください。ガスの設置には法律で定められた基準を厳守する必要があります。
代表的なのは「転落・転倒防止措置」。ガスボンベを設置する際には倒れないよう固定具でしっかりと固定する必要があり、万が一大きな地震が来た際にもマイコンメーターが検知して自動的にガスが止まる仕組みになっていますので災害時も安心です。また、「火気までの距離」も基準の一つ。万が一ガス漏れが起きた場合、小さな火花からでも引火し事故を引き起こす恐れがあります。そのため「火気までの距離は2m以上離す」とされています。火気とは、ガス給湯器やエアコンの室外機などを指します。普段タバコを吸われる方も、それらの機器の近くでは吸わないようにしましょう。
このようにガスの設置には法律で定められた基準があるため、有資格者しか行うことができません。ガス会社の専門のスタッフが安全性をしっかりと確認した上で設置するので、安心してお使いいただけます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
プロパンガス(LPガス)は厳密に品質管理をされているため人体に有害な物質をほとんど含んでおらず、環境にもやさしいということをお分かりいただけたでしょうか。また、家庭用ガスコンロは2008年10月以降、全口に「Siセンサー」の搭載が義務付けられているので、通常通り注意して使用すれば安全面での心配はほとんどありません。ガスボンベの設置も、資格を持ったプロが行うため爆発や転倒などの心配もなく、安心ですね。災害時にも強い味方になってくれるプロパンガス(LPガス)を、安全に活用していきましょう!
仙台市宮城野区のツネマツガスではみなさまがプロパンガス(LPガス)を安心してお使いいただけるよう、定期点検にも力を入れています。器具の故障やその他ガスに関する相談事についても常に安全・安心を第一とし、すみやかに対応いたしますので、お気軽にご連絡ください。
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